「短期的な利益獲得に走る国がある」、米国務長官が暗に中国批判
発信地:香港
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【7月26日 AFP】米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は25日、アジア歴訪の最後の訪問地となった香港(Hong Kong)の米国商工会議所で財界人らを前に講演した。クリントン長官は世界的な貿易のルールを尊重せずに短期的な利益獲得に走る国があると述べ、暗に中国を批判した。
米中関係は人民元切り上げや輸出制限などをめぐり緊張が続いている。こうした状況を背景にクリントン氏は、「保護貿易の原則に関しては、米国を含めて完璧な国はない。みな、この原則を曲げたいとの誘惑は認識している。だが、これを実行して短期的な利益を得ている国がある」と述べ、名指しは避けたが暗に中国を非難した。
さらに、「国全体としては豊かだが個々人は貧しい国々は、自国に貿易ルールは当てはまらないと考えているようだ」と釘を刺し、間接的ながら中国に断固として改革を進めるよう呼び掛けた。
中国の貿易黒字は政治的に繊細な問題であり、米国や欧州諸国にとっては対中貿易における泣き所だ。その中国の輸出額は6月に史上最高を記録し、貿易黒字も前月から大きく上昇して222億7000万ドル(約1兆7400億円)にまで膨れ上がった
一方で外国企業は、中国市場参入の見返りに企業秘密の公開を迫ったり、技術を盗んだりする中国の姿勢を繰り返し批判してきたが、中国側はそのようなことはないと否定している。(c)AFP
米中関係は人民元切り上げや輸出制限などをめぐり緊張が続いている。こうした状況を背景にクリントン氏は、「保護貿易の原則に関しては、米国を含めて完璧な国はない。みな、この原則を曲げたいとの誘惑は認識している。だが、これを実行して短期的な利益を得ている国がある」と述べ、名指しは避けたが暗に中国を非難した。
さらに、「国全体としては豊かだが個々人は貧しい国々は、自国に貿易ルールは当てはまらないと考えているようだ」と釘を刺し、間接的ながら中国に断固として改革を進めるよう呼び掛けた。
中国の貿易黒字は政治的に繊細な問題であり、米国や欧州諸国にとっては対中貿易における泣き所だ。その中国の輸出額は6月に史上最高を記録し、貿易黒字も前月から大きく上昇して222億7000万ドル(約1兆7400億円)にまで膨れ上がった
一方で外国企業は、中国市場参入の見返りに企業秘密の公開を迫ったり、技術を盗んだりする中国の姿勢を繰り返し批判してきたが、中国側はそのようなことはないと否定している。(c)AFP