【7月25日 AFP】スリランカで40年近くに及んだ内戦終結後初の地方選挙の結果が24日に開票され、内戦に敗北した反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)」が実効支配していた地域で、LTTEの流れをくむタミル国民連合党(Tamil National AllianceTLA)が議席の3分の2を占め圧勝した。

 23日に投票が実施された地方選で、TLAはスリランカ島北部および東部に位置するLTTEの元支配地域26議席のうち、18議席を獲得。また、別のタミル系野党も2議席を獲得した。

 スリランカからの分離独立を目指していたLTTEが2009年5月に政府軍に敗北するまで、TLAはLTTEの政治部門だった。

 この2年間、マヒンダ・ラジャパクサ(Mahinda Rajapakse)大統領率いる与党・統一人民自由連合(UPFA)は、タミル地域での支持基盤拡大に努めてきたが、今回の地方選では3議席にとどまった。一方で、タミル地域以外のシンハラ人が多数派を占める地域では、全39議席をUPFAが獲得した。(c)AFP