【7月20日 AFP】東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国は20日、インドネシア・バリ島ヌサドゥア(Nusa Dua)で高級事務レベル協議を開き、ASEANの一部の加盟国と中国の間で領有権をめぐって対立している南シナ海での領有権問題について、協力のあり方を示すガイドライン(指針)の草案で合意した。草案は21日に行われる双方の外相会議に提出される。

 指針については、資源が豊富な南シナ海における領有権問題の解決に向けた「大きな一歩」だという評価がある一方で、外交関係者らは、具体性よりも一般論に終始し、内容が薄められた感は否めないことを認めている。最終的には南シナ海における法的拘束力のある行動規範の策定を目指すが、関係者らは、その目標はまだはるか彼方にあると話している。(c)AFP