【7月18日 AFP】エジプト保健省は17日、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)前大統領(83)が昏睡(こんすい)状態に陥っているとの報道を否定した。

 反体制デモ参加者の殺害指示や汚職の罪で起訴され、2週間後に公判を控えているムバラク氏の健康状態については、国営テレビが同氏の弁護士の話として、「完全に昏睡状態にある」と伝えた。

 これに対し、アデル・アダウィ(Adel Adawi)保健相は中東通信(MENA)に、ムバラク氏は現在もシャルムエルシェイク(Sharm El-Sheikh)の病院に入院中だが容態は安定していると語り、昏睡状態説を否定した。

 ムバラク氏は、2月11日の同氏退陣につながった反体制デモ参加者の殺害指示や不正蓄財の容疑に関する検察の事情聴取中に心臓発作を起こして以来、シャルムエルシェイクの病院に入院している。(c)AFP