【7月10日】50年にわたる北部との分離・独立をめぐる内戦の末に独立した南スーダン共和国で9日、独立式典が行われた。

 式典は南スーダンの首都ジュバ(Juba)で行われ、初代大統領となったサルバ・キール(Salva Kiir)大統領は、歓喜にわく数万人の新国民を前に「殉教者たちの死は無駄ではなかった。わたしたちはこの日を56年以上、待ち続けていた。われわれの心と精神に永遠に刻み込まれる1日になるだろう」と演説した。

 式典にはスーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-BASHIR)大統領も出席。かつて敵として16年間にわたって戦い、ついに打ち破ることのできなかったスーダン人民解放軍(SPLA)が行進する様子を眺めた。

 バシル大統領は、演説で「南スーダンが第一歩を開始するにあたって、われわれは全面的な支援をしたい。なぜならば、南スーダンに成功してほしいからだ。なぜならば、南スーダンの成功はわれわれの成功でもあるからだ」と、新国家の成功を望む考えを繰り返し語った。

 式典には国際社会からも、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)国連事務総長や米国のスーザン・ライス(Susan Rice)国連大使、欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障担当上級代表、ウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相ら各国・機関の要人が出席した。(c)AFP/Peter Martell

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