【7月4日 AFP】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんが4日、前年11月に自宅軟禁を解除されて初めてヤンゴン(Yangon)を離れ、次男のキム・アリス(Kim Aris)氏とともに同国中部にある観光名所の仏教遺跡バガン( Bagan)を訪問した。

 バガンの空港に到着したスー・チーさんは、出迎えた多くの報道陣と、私服警官とみられる人々に笑顔で挨拶。何もコメントはせず、まっすぐ滞在先のホテルへと向かった。

 前年、スー・チーさんと約10年ぶりに再会を果たした英国籍のアリス氏は、AFPの取材に「私にとって13年ぶりの休暇。彼女も休養が必要だ。ここには4日ほど滞在する予定だ。とてもうれしい」と語った。

 スー・チーさんは先に、国内を遊説して回る計画を発表したが、ミャンマー当局から政治活動を行えば「混沌と暴動」が起きるだろうと警告を受けた。今回の訪問でスー・チーさんは政治活動を行う予定はないという。(c)AFP