【7月3日 AFP】タイ下院選挙(定数500)の投票が3日行われ、出口調査によると、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相派のタイ貢献党(Puea Thai)が圧勝し、政権を奪還する見通しとなった。

 今回の下院選は、前年バンコク(Bangkok)をまひさせ、数十年ぶりの政治的な暴動をもたらしたタクシン派の「赤シャツ隊」による大規模なデモ以降、連立政権にとって初めての選挙による審判となった。

 Suan Dusit大学の結果予測によると、タイ貢献党は313議席を獲得し、一方のアピシット・ウェチャチワ(Abhisit Vejjajiva)首相の民主党は152議席にとどまるとみられる。他の出口調査結果でも同様の予測が示されており、軍事クーデターで数年前に失脚して以降低迷が続いたタクシン派が劇的な再起を果たす結果となりそうだ。

 タイ貢献党が与党となれば、タクシン氏の末妹でタクシン氏が自らの「クローン」と評するインラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)氏(44)が、タイで初めての女性首相に就任する見込み。(c)AFP/Daniel Rook

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