【6月29日 AFP】中国人の台湾への個人旅行がおよそ50年ぶりに解禁され、台湾に28日、300人近い中国人観光客が到着した。

 28日午前中に北京(Beijing)、上海(Shanghai)、アモイ(Xiamen)から台湾の3都市に到着した個人旅行客第一陣は、民族舞踊やプレゼント、お菓子などで歓迎を受けた。

 台湾と中国間の渡航は1949年以来禁じられ、中国人による台湾観光は、不法滞在や不法就労を防ぐために団体旅行しか認められてこなかった。

 中国からの個人旅行者がもたらす経済効果は年195億台湾ドル(約540億円)と見込まれており、台湾当局は、観光産業が急成長することになると予測している。台北(Taipei)市だけでも個人旅行者は年17万人、経済効果は少なくとも24億台湾ドルになる見込みだ。

 台湾当局は当面、中国からの個人旅行者を1日あたり3都市で500人に制限する方針で、旅行者との交流で中台関係が改善されることに期待を寄せている。(c)AFP