【6月18日 AFP】モロッコのモハメド6世(Mohammed VI)国王(47)は17日、現在国王が有する政治権限の多くを首相や議会に付与する憲法改正案を発表し、実質的な立憲君主制に移行する意向を示した。憲法改正案の是非を問う国民投票を7月1日に実施する。

 モロッコでは2月から、アラブ世界を席巻する民衆蜂起に触発され、全国規模の改革要求デモが続いていた。

 1999年に国王に即位したモハメド6世は、実質的にモロッコの権力をすべて掌握するとともに、同国の宗教的な指導者でもある。国王はテレビ演説で、将来の国の指導者について「議会選挙で最多議席を獲得した政党から」選出されるべきだと語った。(c)AFP/Omar Brouksy