【6月14日 AFP】米海軍駆逐艦マッキャンベル(USS McCampbell)が前月26日、南シナ海でミサイルなどの武器を積載した可能性がある北朝鮮の貨物船ライト号(M/V Light、ベリーズ船籍)に臨検を要求していたことが分かった。関係者が13日、明らかにした。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースは、ゲーリー・サモア(Gary Samore)米大統領補佐官の話として、ライト号は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に違反する物資を積んでミャンマーに向かっていた可能性があると伝えた。ライト号は中国・上海(Shanghai)の南方を航行中だったとの情報もある。

 米国防総省のデーブ・ラパン(Dave Lapan)報道官は会見で、マッキャンベルの乗組員はベリーズ政府から臨検の許可を得た上でライト号に乗船検査を求めたが、船長から「これは北朝鮮の船だ」と拒絶されたことを明らかにした。マッキャンベルが追跡を続けると、ライト号は29日に「臨検を逃れるため」北朝鮮に引き返したという。(c)AFP