【6月6日 AFP】（一部更新、写真追加）南米ペルー大統領選の決選投票は5日夜、左派で元軍人のオジャンタ・ウマラ（Ollanta Humala）候補（48）が開票率80％時点で当選を確実にし、首都リマ（Lima）の選挙対策本部で勝利宣言を行った。

　開票率80％時点での公式集計によると、ウマラ氏の得票率は50.5％と過半数を超え、アルベルト・フジモリ（Alberto Fujimori）元大統領の長女ケイコ・フジモリ（Keiko Fujimori）候補（36）の49.5％を上回った。　

　鉱物資源に恵まれたペルーは10年近く経済成長を続けているが、ウマラ氏は選挙公約に、こうした富の再分配を掲げた。一方、同氏は極端な社会主義を進めるベネズエラのウゴ・チャベス（Hugo Chavez）大統領とも親交があるが、選挙戦ではチャベス氏との関係を表面に出すことは極力避けてきた。

　ウマラ氏が当選すれば、1968年から75年まで続いたフアン・ベラスコ・アルバラード（Juan Velasco Alvaredo）将軍の軍政以来となる左派政権がペルーで復活することになる。(c)AFP

【図解】ペルー大統領選、決選投票に進んだ2候補