【6月3日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は2日、米グーグル(Google)の電子メールサービス「Gメール(Gmail)」のアカウントが中国からのサイバー攻撃の標的にされたとされる問題について、米政府が調査中であることを明らかにした。

 クリントン長官は記者会見で、「非常にゆゆしき事態。政府は問題を深刻に受け止め、調査を行っている」と述べた。

 グーグルは1日、米政府高官などのGメールアカウントがサイバー攻撃の標的にされたと発表。中国山東(Shandong)省済南(Jinan)市から攻撃が行われたようだと付け加えた。

 なお、同社は中国当局を名指しで非難したわけではないが、中国政府は2日、「サイバー攻撃をわれわれのせいにするのは承服しがたい」とのコメントを出した。

 グーグルは昨年、中国国内から組織的なサイバー攻撃を受けたとして、中国本土から撤退。以来、サイバー攻撃をめぐりグーグルと中国政府はたびたび舌戦を繰り広げている。(c)AFP

【関連記事】Gメールに中国からサイバー攻撃、米政府高官も標的か