【5月11日 AFP】ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の殺害をめぐりパキスタンとの関係が悪化するなか、ジョン・ケリー(John Kerry)米上院外交委員長は10日、来週初めにパキスタンを訪問する意向を明らかにした。

 ケリー氏は、両国関係の修復などが目的で、ビンラディン容疑者がパキスタンの隠れ家に潜伏していることが発覚した後に残っているいくつかの疑問を解消したいとも語った。 

 ケリー氏は今年2月にも、ラホール(Lahore)で米国人男性がパキスタン人2人を射殺したとされる事件をめぐる緊張を緩和するためパキスタンを訪問するなど、パキスタンへの米国の関与を強化すべきとの持論を持っていることで知られる。

 米国の要人のパキスタン訪問は、ビンラディン容疑者の殺害後ではケリー氏が初めて。ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官の訪問に向けて地ならしをする役割も担っている可能性がある。

 バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は前年末、2011年にパキスタンを訪問すると明言したが、両国間の緊張の高まりから、その実現は疑問視されている。(c)AFP/Olivier Knox

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