【5月7日 AFP】民主化要求デモの続くシリアで6日、「抵抗の日」と題された数千人規模のデモ行進が行われたが、人権団体によると軍がデモ隊に発砲し、デモ参加者26人が死亡した。一方シリア当局は、警察官や兵士10人を殺害した「テロリスト」を非難する声明を発表した。

 シリア人権団体「Insan」によると、6日のデモの死者は26人に上った。そのうち、ホムス(Homs)で16人が死亡、ダマスカス(Damascus)北部のハマ(Hama)で6人が死亡し、地中海沿岸のジャブレ(Jableh)で2人が死亡したことを確認したという。さらに27人の死亡の報告を受けており、現在確認中だという。

 欧州連合(EU)は、民主化要求デモの弾圧に関与したとしてシリア政府高官13人に対する制裁措置で合意したばかり。外交官によると、EUは9日にもシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領に対する制裁の是非を協議する予定。(c)AFP