中国、拘束していた人権派弁護士を解放、別の弁護士が行方不明に
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【4月30日 AFP】中国で29日、当局に拘束されていた人権派弁護士、滕彪(Teng Biao)氏が10週間ぶりに釈放されたが、一方で同じく人権派弁護士として知られる李方平(Li Fangping)氏の行方が分からなくなった。
中国の人権団体China Aidが30日に明らかにしたところによると、滕氏は29日午後3時30分(日本時間同日午後4時30分)ごろ帰宅した。AFPでは滕氏の妻にも確認したが、帰宅の事実は認めたものの、今は語るのに適当な時期ではないと取材に応じなかった。
ニューヨークを拠点とする国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)のアジア担当リサーチャー、フィリム・カイン(Phelim Kine)氏は「滕彪氏が、中国治安部隊による70日近くに及んだ不当な監禁から解放されたことに安堵した」と語った。
中国の一人っ子政策に反対する盲目の人権活動家、陳光誠(Chen Guangcheng)氏の弁護に加わっている滕彪氏ら弁護士数人は2月、北京(Beijing)で会議を行った後、警察に逮捕・尋問され、その間、殴打されるなど暴力も受けた。
一方でChina Aidによると、滕氏と共に活動している弁護士、李方平氏が29日午後5時(日本時間同日午後6時)ごろ、北京にあるエイズ感染者のグループの事務所を出た後、行方が分からなくなっている。
HRWは、中東・北アフリカでの反政府デモをきっかけに中国でも反政府デモが呼び掛けられたことを受け、中国当局が取り締まりを強化している中で弁護士が行方不明になる例が相次いでいるが、その最新の事例が李方平氏だと発表した。(c)AFP/Boris Cambreleng
中国の人権団体China Aidが30日に明らかにしたところによると、滕氏は29日午後3時30分(日本時間同日午後4時30分)ごろ帰宅した。AFPでは滕氏の妻にも確認したが、帰宅の事実は認めたものの、今は語るのに適当な時期ではないと取材に応じなかった。
ニューヨークを拠点とする国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)のアジア担当リサーチャー、フィリム・カイン(Phelim Kine)氏は「滕彪氏が、中国治安部隊による70日近くに及んだ不当な監禁から解放されたことに安堵した」と語った。
中国の一人っ子政策に反対する盲目の人権活動家、陳光誠(Chen Guangcheng)氏の弁護に加わっている滕彪氏ら弁護士数人は2月、北京(Beijing)で会議を行った後、警察に逮捕・尋問され、その間、殴打されるなど暴力も受けた。
一方でChina Aidによると、滕氏と共に活動している弁護士、李方平氏が29日午後5時(日本時間同日午後6時)ごろ、北京にあるエイズ感染者のグループの事務所を出た後、行方が分からなくなっている。
HRWは、中東・北アフリカでの反政府デモをきっかけに中国でも反政府デモが呼び掛けられたことを受け、中国当局が取り締まりを強化している中で弁護士が行方不明になる例が相次いでいるが、その最新の事例が李方平氏だと発表した。(c)AFP/Boris Cambreleng