【4月28日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相は27日、イスタンブール(Istanbul)に黒海(Black Sea)とマルマラ海(Marmara Sea)を結ぶ大規模な運河を建設する計画を発表した。

 この「イスタンブール運河(Canal Istanbul)」は、ボスポラス海峡(Bosphorus Strait)の船の混雑を解消する目的で、同市の欧州側に建設される。全長40~50キロで、幅は約150メートル、水深は25メートル。2年ほどかかるとみられる予備調査と工程表作りは6月12日の議会選挙後に着手される予定だという。

 議会選挙を前に、長らく秘密にされてきた計画を明らかにしたエルドアン首相は、「パナマ運河やスエズ運河をもしのぐ今世紀最大規模のプロジェクトになるだろう」と誇らしげに語った。

 なお、具体的な建設場所や建設費は明らかにされなかったが、エルドアン首相は「建設費用が問題になることはない」と述べた。(c)AFP