【4月14日 AFP】米アップル(Apple)のiPadiPhoneを生産していることで知られる台湾系大手電子機器メーカー富士康科技集団(フォックスコン、Foxconn)が、電子部品製造のため、ブラジルに今後5~6年で120億ドル(約1兆円)規模の投資を検討していることが明らかになった。

 1月の就任後、初の本格的な外遊で中国を訪問したブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領が12日夜、報道陣に明らかにしたもので、この投資提案を検討する作業グループがすでに立ち上げられたという。

 富士康科技集団側は、ブラジルの投資環境について本格的な調査を行っていることは認めたが、同社の経営陣と関係当局からの承認が下りない限り、個別の投資案件についてコメントすることはできないと述べた。

 ここ数年、従業員の自殺が相次ぐなど労働問題が頻発した同社は世界最大のコンピューター部品メーカーで、アップルのほか、ソニー(Sony)やノキア(Nokia)の製品も生産している。(c)AFP