【4月12日 AFP】(写真追加)議会の審議中にタブレット型パソコンでポルノ動画を見ていたことが発覚したインドネシアの議員が11日、辞任した。

 連立与党の一角であるイスラム保守派系、福祉正義党(Islamic Prosperous Justice Party)のアリフィント(Arifinto)議員は8日、机の下に隠し持ったタブレット型パソコンでポルノ画像を見ていたところを写真に撮影された。

 この写真は当初、地方紙のニュースサイトに掲載されたが、週末にかけてツイッター(Twitter)で注目を集め、議会の倫理委員会が調査を始めていた。

 アリフィント議員はうっかりEメールを開けたら、そのままポルノ画像にリンクしたと主張したが、撮影したカメラマンは、議員はポルノ動画を見ていたと反論した。

■フィルタリングを求める声が高まる

 アリフィント議員は、テレビ中継された会見で、辞任の理由を「自分とわが政党の名誉のため」と述べ、誰からも辞任するよう圧力を受けたことはないと断言した。また、「自らの向上に努めたい。コーランを暗誦し、聖職者の助言を請い、貧困者に施しを与え、その他、今生とその後に栄光をもたらしうる善行を重ねたい」と語った。

 イスラム教徒が大半を占めるインドネシアではここ数か月、著名人3人の性行為が映った自作ビデオがネット上に出回り、インターネットのフィルタリングを求める動きが活発化している。

 1月にはアリフィント議員と同じ福祉正義党のティファトゥル・スンビリン(Tifatul Sembiring)情報通信相の要請で、スマートフォン「ブラックベリー(BlackBerry)」のメーカーであるカナダの携帯情報端末大手リサーチ・イン・モーション(Research In MotionRIM)がポルノ画像のフィルタリングを開始したところだった。(c)AFP