【4月11日 AFP】南米ペルーで10日、大統領選が行われ、左派で元軍人のオジャンタ・ウマラ(Ollanta Humala)候補(48)が6月の決選投票に進出することが確実な情勢だ。

 午後4時の投票終了後にテレビが報じた3つの出口調査の結果速報で、ウマラ氏は得票率31.6~33.8%で首位。続いて、服役中のアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女ケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)候補(35)が21.3~22%、元首相のペドロ・パブロ・クチンスキ(Pedro Pablo Kuczynski)候補が19~19.5%となっている。

 ケイコ氏が決選投票に進むかどうかはまだ不透明だが、進出すればペルー国民は、ベネズエラのウゴ・チャベス(Hugo Chavez)大統領にもなぞらえられる国家主義者のウマラ氏と、服役中の父親の影響を不安視する人の多いケイコ氏という、両極にある2人のどちらかを大統領に選ぶことになる。(c)AFP/Sophie Nicholson