【3月28日 AFP】北朝鮮の金正日(Kim Jong-Il)総書記が、1998~2000年にかけて訪問した韓国人実業家に対し、激怒した人びとから石を投げられる悪夢を見ると告白していたことが明らかになった。韓国のMBCテレビが27日、伝えた。

 金総書記は、現代(Hyundai)グループ創業者の故鄭周永(チョン・ジュヨン、Chung Ju-Yung)氏が1998年から2000年にかけて訪朝した際に、「まず米国人、次に韓国人、そして最後に北朝鮮の人びと」に投石される悪夢を見ることを告白したという。MBCテレビに出演した鄭周永氏の息子、ハンナラ党(Grand National Party)の鄭夢準(チョンモンジュン、Chung Mong-Joon)議員が、2001年に死去した父から聞いた話として語った。

 金総書記は、鄭周永氏と会談した際、北朝鮮の大半の人に嫌われていることは「良く知っている」と語ったという。「金氏は北朝鮮の絶望的な現実について自覚があることを示したかったのだろう」と、鄭議員は述べた。(c)AFP