【3月21日 AFP】反政府派からの退陣要求が高まっている中東イエメンのアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領は20日、内閣の総辞職を宣言した。

 イエメンでは18日、サレハ大統領支持派の武装集団が、首都サヌア(Sanaa)のサヌア大学(Sanaa University)近くの広場で行われていた反政府デモの参加者らを銃撃し、52人が死亡している。

 一方、首都サヌア(Sanaa)のサヌア大学(Sanaa University)近くの広場では同日、18日に起きたサレハ大統領支持の武装集団によるデモ隊への銃撃で死亡したデモ参加者30人の葬儀が営まれ、非常事態宣言下の厳重な警戒態勢のなか、死者を悼む数万人が集まった。参列者らによると、1月末に反政府デモが始まって以来、最大の集会という。

 同広場では18日、サレハ大統領派の狙撃集団が、周囲の建物の屋上からデモ隊に銃弾を浴びせ、デモ参加者52人が死亡した。これにより、一連の反政府デモによる死者は80人となった。(c)AFP/Hammoud Mounassar

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