【3月14日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)を訪問中の韓国の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は14日、日本の原発が地震の影響で爆発事故を起こすなか、韓国製の原発は安全であると強調した。韓国の聯合ニュース(Yonhap News)が伝えた。

 UAEで韓国が建設する原発の起工式に出席した李大統領は、韓国製の原発は「最高レベルだ」と語った。韓国のコンソーシアムは、UAEの原発4基の建設を総額204億ドル(1兆7000億円)で受注した。

 李大統領は声明で「韓国は、安全性と効率の面でトップレベルの原発を持っている。これらは中東において良いモデルになるだろう」と語った。

 韓国国内では発電用原子炉20基が稼働中で、同国の電力の約35%をまかなっている。また、韓国は原発の輸出にも積極的だ。

 韓国では今後14年間で新規発電用原子炉12基を建設する予定だが、福島の原発事故を受けて韓国国内でも原子力災害への懸念が高まっている。

 韓国原子力安全技術院 (Korea Institute of Nuclear SafetyKINS)は、韓国全土の放射線量を注意深く監視していると述べ、日本の原発事故による放射線が韓国に脅威をもたらすことはないだろうとしている。(c)AFP