【2月27日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)は27日、28日~3月10日に行われる予定の米韓軍事演習に対して北朝鮮は「全面的な攻撃」を行い、「無慈悲な報復」によって「ソウル(Seoul)は火の海」になるだろうと報じた。

 またKCNAは同日、韓国の軍や人権団体が北朝鮮に反体制プロパガンダのパンフレットやDVDを送り続けるならば、北朝鮮は軍事境界線を越えて韓国内のプロパガンダの発信地を狙った攻撃を行うだろうと伝えるとともに、北朝鮮軍は韓国に「心理戦の即時中止」を求めたと伝えた。

 韓国では民間団体が数年前から、米ドル札や北朝鮮の体制を批判する内容のDVDやパンフレットを付けた風船を北朝鮮に飛ばしている。

 韓国政府による対北朝鮮のプロパガンダ活動は、北朝鮮が報復する姿勢を示したため中断されていたが、前年11月に韓国の延坪(Yeonpyeong)島が北朝鮮から砲撃され民間人2人を含む4人が死亡した後に再開された。韓国政府筋は、中東や北アフリカでの反政府デモを受けて北朝鮮政府は情報統制を強化していると話している。(c)AFP