【2月22日 AFP】各国にある大使館や国際機関に駐在するリビアの外交官らがムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権から離反する意向を相次いで表明している。

 在オーストラリアのリビア大使館は22日、カダフィ政権との関係を断ち切ったと報じられた。全国紙オーストラリアン(Australian)によると、リビアの駐豪大使が同日午前、オーストラリア政府高官と会見した。在豪リビア大使館関係者の談話は得られていないが、同大使館の文化参事官は同紙に、「われわれはもはやリビア政権ではなく、リビアの人民を代表する」と語った。

 リビアの駐インド大使も22日、市民に対する「大規模で受け入れがたい」暴力に抗議して辞任したとAFPに述べた。マレーシアのリビア大使館職員らも、反体制デモの参加者に対する「大虐殺」を激しく非難した。

 大使らの動きに先駆けて前日21日には、国連(UN)代表部に駐在するリビアの外交官たちがカダフィ大佐を「暴君」と呼び、「ジェノサイド」を非難すると同時に辞任を要求し、さもなくば追放すべきだと糾弾した。

 またリビアのアブデル・ムネイム・ホニ(Abdel Moneim al-Honi)アラブ連盟(Arab League)大使も20日、自国に広がる「革命に合流する」ため辞任したと発表した。(c)AFP