【2月22日 AFP】イラン海軍の艦艇2隻が22日、地中海と紅海を結ぶスエズ運河(Suez Canal)に入った。運河当局者が語った。シリアでの軍事演習に向かっているとみられているが、イスラエルは挑発行為だと非難している。

 運河当局者によると、イラン海軍のアルバンド(Alvand)級フリゲート艦(1500トン)と支援艦ハールク(Kharg、3万3000トン)が午前5時45軍(日本時間同日午後零時45分)ごろ、スエズ運河に入った。イランの艦艇がスエズ運河を通過するのは1979年のイラン革命後初めて。

 スエズ運河の通航には通常12~14時間かかる。艦艇はシリアへ向かっているとみられるが、シリアに到着するためにはイスラエルのそばを通過することになる。

 エジプト半国営の中東通信(MENA)によると、艦艇側は運河の通航申請の際、兵器や核物質、化学物質などは積んでいないと述べたという。

 イラン国営ファルス(Fars)通信によると、Alvandは通常であれば魚雷と対艦ミサイルを搭載している。また、Khargは乗員250人、ヘリコプター3機を搭載する能力がある。いずれもイラン革命以前に発注され、1970年代に英国で建造された。(c)AFP