【2月21日 AFP】イランの首都テヘラン(Tehran)では20日、大規模な抗議デモが予定されていたが、当局が警察官を多数動員してデモの発生を阻止した。反体制派のウェブサイトは市内で衝突が起きたとしているが、当局はテヘランは平穏だったと主張している。

 一方、イラン国営ファルス(Fars)通信は、アリ・アクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ(Ali Akbar Hashemi Rafsanjani)元大統領の娘、ファエゼ・ハシェミ(Faezeh Hashemi)さんが「反革命派と暴徒を扇動」したとして、テヘランで身柄を一時拘束されたと報じた。ハシェミさんはその後釈放されたという。

 目撃証言によると、ハフテ・ティール広場(Haft-e Tir Square)などテヘランの主要広場にはこの日、機動隊やイラン革命防衛隊傘下の民兵組織「バシジ(Basij)」が多数動員され、大規模なデモの発生を防いだ。また、目撃者や反体制派のウェブサイトは、テヘラン各地で警察官がデモ隊を解散させ、一部では警官隊とデモ隊の衝突もあったとしている。

 一方、イラン学生通信(ISNA)は、警察幹部の話として、テヘランに警官隊を動員したが市内の状況は正常で「治安上の問題は特に発生しなかった」と伝えた。

 イランの野党指導者、ミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相とメフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長の支持者らはウェブサイトで、20日にデモ実施を呼びかけていた。ムサビ氏とカルビ氏はアフマディネジャド政権を認めていない。(c)AFP

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