【2月21日 AFP】(一部更新)中東や北アフリカで市民による反体制運動が拡大するなか、モロッコでも20日、政治改革や国王モハメド6世(King Mohamed VI)の権限縮小などを求めるデモが各地で発生した。

 首都ラバト(Rabat)では3000~4000人が、「国民は変化を求めている」と叫び、腐敗政治を糾弾し民主主義憲法の導入を求めて通りを行進した。 

 また、AFP記者によると、同国最大の都市カサブランカ(Casablanca)でも、4000人あまりが自由や人権、正義などを求めてデモ行進した。

 このほか中部マラケシュ(Marrakesh)や北部の港湾都市タンジエ(Tangier)など複数の都市でもデモ行進があったが、小競り合いが報告されている程度で、これまでのところ大きな衝突は起きていない。

 今回のデモは「2月20日運動(February 20 Movement)」と称してソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「フェイスブック(Facebook)」上で呼びかけられたもので、多くの若者たちが参加した。(c)AFP