【2月17日 AFP】米政府系ラジオ局「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」は、最近撮影された衛星画像から、北朝鮮が西部沿岸の東倉里(トンチャンリ、Tongchang-ri)で建設していた新しいミサイル発射基地の発射塔が完成したと報じた。

 米軍事シンクタンク「グローバル・セキュリティー(GlobalSecurity.org)」がウェブサイトに掲載した衛星画像は1月10日に撮影されたもので、発射塔や可動式の発射台などが写っている。同サイトでは、東倉里の新基地は米国本土を攻撃しうる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を可能にする大きなステップだと分析している。

 過去3回(98年、06年、09年)、北朝鮮が長距離ミサイルの発射実験を行った東部沿岸の舞水端里(Musudan-ri)の基地よりも規模が大きく、技術的にも高度だと言う。

 現在北朝鮮には、6~8個の核弾頭を製造できるだけの核物質があると推定されている。しかしミサイルの弾頭の製造技術を持っているのかどうかについては明確になっていない。(c)AFP/Simon Martin