【2月14日 AFP】スイスで13日、軍用銃の自宅での保管を認める制度の見直しを問う国民投票が行われ、反対票が56.3%で賛成票を上回り、銃制度の見直しは否決された。

 スイスは銃による自殺率が欧州で最も高いことなどから、これまで家庭で保管していた銃を軍の武器庫で管理することや、兵役期間の終了後も軍用の銃を自宅で保管することを認める慣習の撤廃をめざして、NGOや宗教団体、中道左派政党が結束し、銃制度を見直すための国民投票の実施を進めていた。

 だが、最終投票結果は、全国レベルでは反対票が56.3%、州レベルでは26州中、20州で反対票が上回り、全国レベル、州レベルのどちらでも賛成が過半数を得られなかった。可決には、全国レベルおよび12州以上で賛成票が過半数を超えることが必要となる。

 公式データによると、人口700万人のスイス国内で流通する銃は200万丁にのぼるほか、24万丁が未登録のままで存在するとみられる。(c)AFP/Hui Min Neo