仏首相が窮地に、エジプト旅行費をムバラク政権が負担
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【2月9日 AFP】フランスのフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)首相は8日、エジプトで年末年始の家族休暇を過ごした際に、旅行費用をホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領政権が負担していたことを認めた。
仏週刊紙カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaine)に首相のエジプト滞在に関する記事が掲載されると、首相府は直ちに声明を発表。それによると、フィヨン首相は前年12月26日から1月2日までの休暇を、家族とともにエジプトのリゾート地アスワン(Aswan)などで過ごした。無料でナイル川クルーズを楽しんだほか、エジプト政府専用機で観光し、宿泊費もエジプト政府持ちだった。30日にアスワンでムバラク大統領と会談したという
ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領によって2007年に首相に任命されて以来、攻撃的な右派内閣の中で比較的目立たず堅実に任務を果たしてきたフィヨン首相にとって、今回のエジプト旅行接待は初めての政治的不祥事だ。
フランスでは、ミシェル・アリヨマリ(Michele Alliot-Marie)外相も昨年12月末にチュニジアを旅行した際に、1月の政変で亡命したジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)大統領(当時)と親しい富豪のジェット機を無料で利用していたとして、辞任を要求されている。(c)AFP/Rory Mulholland
仏週刊紙カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaine)に首相のエジプト滞在に関する記事が掲載されると、首相府は直ちに声明を発表。それによると、フィヨン首相は前年12月26日から1月2日までの休暇を、家族とともにエジプトのリゾート地アスワン(Aswan)などで過ごした。無料でナイル川クルーズを楽しんだほか、エジプト政府専用機で観光し、宿泊費もエジプト政府持ちだった。30日にアスワンでムバラク大統領と会談したという
ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領によって2007年に首相に任命されて以来、攻撃的な右派内閣の中で比較的目立たず堅実に任務を果たしてきたフィヨン首相にとって、今回のエジプト旅行接待は初めての政治的不祥事だ。
フランスでは、ミシェル・アリヨマリ(Michele Alliot-Marie)外相も昨年12月末にチュニジアを旅行した際に、1月の政変で亡命したジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)大統領(当時)と親しい富豪のジェット機を無料で利用していたとして、辞任を要求されている。(c)AFP/Rory Mulholland