【1月22日 AFP】サリ・ベリシャ(Sali Berisha)政権の汚職疑惑などで政局の混乱が続くアルバニアで21日、首都ティラナ(Tirana)で野党社会党の呼びかけた反政府デモの参加者と治安部隊が衝突し、3人が死亡、数十人が負傷した。アルバニアでは数か月前から政治的な緊張が高まっていた。

 ティラナの軍病院院長は、AFPの取材に対し、死者3人が射殺されたと語った。誰が発砲したのかはまだわかっていない。警察は負傷者数を確認していないが、病院関係者によると、民間人30人、警察官25人の計55人が負傷した。

 汚職疑惑の渦中にあるイリール・メタ(Ilir Meta)副首相は前週辞任したが、その後にエディ・ラマ(Edi Rama)社会党党首が汚職や選挙不正に抗議する反政府デモを呼びかけ、首相に退陣を要求している。(c)AFP/Briseida Mema