【1月17日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票は15日に投票が終了し、開票作業に入った。

 南部の主要都市ジュバ(Juba)における16日の時点での開票途中結果では、D投票所における独立賛成が3066票、北部との統合支持票は25票、ジュバ大学(Juba University)投票所では独立賛成2663票、統合支持69票、独立賛成が圧倒的多数を占めていることから、独立賛成票が過半数に達することは確実とみられる。

 独立が決定すれば、7月には新国家が誕生し、スーダン南部は193番目の国連(UN)加盟国となる。

 今回の住民投票について、1960年代に外相を務めた住民投票委員会のモハメド・イブラヒム・ハリル(Mohammed Ibrahim Khalil)委員長は、「スーダン史上、最も平和的に行われた投票だった」とたたえた。

 一方、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領が率いる与党・国民会議(National Congress Party)は、国家を二分する結果となった場合でも、北部は住民投票の結果を尊重すると発表した。

■最終結果は2月に

 現時点では、ジュバ以外の都市での投票結果は分かっていない。さらに、スーダンでは広大な国土を家畜とともに移動しながら生活する遊牧民も多く、集計作業は困難で、最終的な投票結果が判明するのは2月となる見通しだ。(c)AFP/Peter Martell