【1月13日 AFP】アジア歴訪中のロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は13日、都内の防衛省で北沢俊美(Toshimi Kitazawa)防衛相と会談した。会談後の共同会見でゲーツ長官は、6か国協議再開のためには「好戦的な態度」を止め、具体的な行動によって「真剣さ」を示すよう北朝鮮に求めた。
 
 これに先立ち訪問した北京(Beijing)でもゲーツ長官は北朝鮮に、核実験やミサイル発射試験を凍結すれば誠意を示すことができると呼び掛けていた。

 ゲーツ長官は今回のアジア歴訪について、米国、日本、韓国、中国の4か国は、朝鮮半島の平和と安定に「共通の利害」をもっていると説明した。

 また韓国に大規模な駐留軍を置く米国は、北朝鮮が韓国を攻撃した場合、韓国軍が戦闘機など攻撃兵器を使用することに反対するかと質問されたゲーツ国防長官は、すべての国には自衛権があると答えながらも、米国は挑発が激化する事態を避けるため外交的に努力していると述べた。

 両国間で懸案となっている沖縄の米軍普天間飛行場(US Marine Corps Air Station FutenmaMCAS Futenma)の移転問題について同長官は、米国としては基地近くの地域への影響を軽減しながらこの問題を前進させていくことを望んでいると述べた。(c)AFP/Dan De Luce