【1月13日 AFP】米アリゾナ州の銃乱射事件で12日、アリゾナ大(University of Arizona)で追悼式が開かれ、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は演説で国民の結束を呼びかけた。

 オバマ大統領は、事件の背景として指摘されている過激な政治対立に言及し、今回の事件が新たな分裂を招くようなことがあってはならないと強調。「一瞬立ち止まって、対話が互いに傷付ける方向にではなく解決する方向に向かっているかどうかを確認する必要がある」と述べた。厳重な警備が敷かれた会場には1万4000人あまりが集まった。

 オバマ大統領は式の直前、頭に銃弾を受け重体となっている民主党のガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)下院議員を始め、事件の被害者らをトゥーソン(Tucson)の病院に見舞った。9分間の面会中、ギフォーズ議員は事件後初めて目を開けたという。オバマ大統領がこれを追悼式で発表すると、大きな拍手と歓声が上がった。(c)AFP/Stephen Collinson