【1月6日 AFP】昨年11月に改選された新しい米連邦議会が、5日招集された。下院の議長選挙では、野党共和党のジョン・ベイナー(John Boehner)前院内総務が、与党民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)議員を241対173 で破った。これにより、オバマ政権と議会は、新たな緊張の時代を迎える。

 ベイナー氏は就任演説で、高い失業率、痛みを伴う医療費支出、14兆ドル(約1165兆円)に膨れあがった国の借金などに触れ、「われわれは共に大きな困難に立ち向かわなければならない」と呼びかけた。

 共和党は、支出の削減、「雇用機会を奪っている」政府規制の撤廃、税制の見直し、不法移民の取り締まり強化、外交費および対外援助費の削減などを打ち出している。

 共和党はさらに、下院で、オバマ大統領が署名した医療保険改革法の廃止に向けた投票を12日に予定している。下院で可決された場合でも、民主党が多数を占める上院では否決される見通しで、大統領は拒否権を発動することもできる。(c)AFP