シュワルツェネッガー加州知事が退任、今後に注目 米
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【1月4日 AFP】米カリフォルニア(California)州のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)知事(63、共和党)が、2期7年におよんだ任期を終えて3日、退任した。銀幕への復帰が噂されるなど、シュワルツェネッガー氏の今後の動きに注目が集まっている。
ボディビルチャンピオンからハリウッドの映画スターを経て政治家に転身。州知事まで上り詰めたしたシュワルツェネッガー氏だが、巨額な財政赤字を残したままの退任となった。それでも、同氏は11月2日に行われた知事選で民主党のジェリー・ブラウン(Jerry Brown)氏が後任に決まってからの2か月間、知事職を引継ぐ準備を着々と進めてきた。
退任にあたってシュワルツェネッガー氏は、「わたしの知事時代の業績についての最終的な判断は、歴史が下すことだろう。だが、わたしは自分が達成してきた仕事に誇りをもって去る」と語った。
シュワルツェネッガー氏は再選を目指した2006年の知事選で、環境政策を訴えるなどリベラル寄りの姿勢をみせて世間を感嘆させた。だが、カリフォルニア州の経済悪化が進むにつれ、支持率は低下していった。
■自伝執筆?映画監督?注目集まる今後の動き
政治評論家たちが、知事としてのシュワルツェネッガー氏の業績評価を語る一方で、多くの人々は知事退任後のシュワルツェネッガー氏の動向に注目している。
シュワルツェネッガー氏は前年10月、ツイッター上で「映画セットで座り続け、3か月や半年も映画制作に関わるような忍耐力が、まだ自分にあるのか?わたしには、わからない」とつぶやいている。
一方、前月の米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)とのインタビューでは、知事退任後の選択肢として、自伝の執筆や全米各地を巡回する講演ツアー、ビジネスプロジェクトの立ち上げから、映画監督まで、さまざまな可能性を示唆している。(c)AFP/Michael Thurston