【12月21日 AFP】インドを訪問中のドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)露大統領とインドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相は21日、ニューデリー(New Delhi)で会談し、エネルギー開発や第5世代戦闘機の共同開発など幅広い分野で合意した。

 共同声明によると、両国はロシアが既に原発2基の建設を進めているインド南部のタミルナド(Tamil Nadu)州で、ロシアが新たに原子力発電所2基を建設する。

 原発の発電能力を現在の4560メガワットから2032年までに6万3000メガワットに増やす計画のインドは、世界最大規模の原子力技術市場になっている。

 またインド空軍は、両国が共同開発で合意したステルス性を持つ第5世代戦闘機を最大300機調達する計画で、総額は300億ドル(約2兆5000億円)規模に上る可能性もある。両国は今回の首脳会談で、二国間貿易を2015年までに200億ドル(約1兆7000億円)規模に倍増する目標を設定した。

 さらに共同声明でロシアは、インドの国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国入りへの支持を表明した。(c)AFP