【12月15日 AFP】フィリップ・クローリー(Philip Crowley)米国務次官補は14日、北朝鮮が前月米科学者に公開した寧辺(Yongbyon)の施設以外にも「少なくとも1か所」ウラン濃縮施設を保有しているとして懸念を表明した。

 クローリー次官補は会見で、「わが国の代表団が最近目にしたものは、どこからともなく現れたものではない。少なくともほかの1か所で作業が行われていることを如実に示している。重大な懸念材料の1つだ」と述べた。詳細については、機密事項に触れるとして明らかにしなかった。

 韓国の金星煥(キム・ソンファン、Kim Sung-Hwan)外交通商相もこれより先、北朝鮮が秘密のウラン濃縮施設を保有している可能性があると指摘していた。

 北朝鮮は、韓国・延坪島(Yeonpyeong-do)への砲撃の11日前にあたる前月12日、米科学者の代表団に寧辺で稼働中のウラン濃縮施設を公開していた。(c)AFP

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