【12月12日 AFP】米国のリチャード・ホルブルック(Richard Holbrooke)アフガニスタン・パキスタン担当特別代表(69)が10日、米国務省で執務中に心臓の大動脈解離で倒れた。

 近くのジョージ・ワシントン大(George Washington University)の病院に運ばれて緊急手術を受けたが11日に重体になった。米国務省が発表した。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官ら米政府高官が病院を訪れたほか、ホルブルック氏の家族も病院に入ったという。

 ホルブルック氏はボスニア内戦を終結させた1995年の和平合意(デイトン合意)の交渉を担当したことで知られる。現在は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に対抗するため、アフガニスタンとパキスタン両国政府から協力を取り付けるという難しい仕事に取り組んでいた。

 外国訪問も非常に多く、前月にもパキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)を訪問したばかりだった。(c)AFP