【12月8日 AFP】ペルーで受刑中のアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元ペルー大統領の長女で国会議員のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏(35)が7日、来年4月に行われるペルー大統領選への出馬を表明した。

 大統領選は4月10日に投票が行われる予定で、フジモリさんは有力候補の一角になるとみられている。ペルー大統領の有資格年齢は就任時に36歳以上だが、当選した場合、フジモリ議員はこれをぎりぎりで満たす。また大統領の3期連続再選は禁じられているため、現在2期目のアラン・ガルシア(Alan Garcia)大統領は、次期大統領選へは出馬できない。

 ケイコ・フジモリ氏は、フジモリ元大統領の4人の子どものうちの最年長で、2006年の総選挙で圧勝し議会入りした。

 最近の世論調査によると、アレハンドロ・トレド(Alejandro Toledo)前大統領、首都リマの前市長ルイス・カスタニェダ(Luis Castaneda)氏と並び最有力候補3人の1人に挙げられている。

 しかし議会での業績が乏しいこと、また市民虐殺事件で実刑判決を受け受刑中の父親のイメージの悪さなどが足かせとなり、次期大統領選までの数か月でフジモリ議員の形勢は不利になるだろうとみる専門家もいる。

 また、大統領となって父親に恩赦を与えるためだけに出馬すると述べた昨年の発言も、一部で問題視されている。ここ数か月、フジモリ議員はこの件に関連する発言は一切していない。また、フジモリ議員が大統領に就任しても、そうした権限があるかどうかは定かでない。(c)AFP

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