【12月8日 AFP】米政府は7日、イスラエル政府に対し、ヨルダン川西岸(West Bank)におけるユダヤ人入植活動の再凍結を説得するのを断念したことを明らかにした。

 イスラエルとパレスチナの中東和平直接交渉は9月、米国の仲介により、ワシントンD.C.(Washington D.C.)で再開された。だが、同月27日に入植凍結が期限切れを迎え、入植活動の停止を交渉の条件としていたパレスチナが交渉復帰を拒むに至り、交渉は行き詰まっている。

 フィリップ・クローリー(Philip Crowley)米国務次官補は同日、ニューヨーク(New York)で会見し、「意義のある継続的な和平交渉の再開に向け、入植活動の再凍結を追求してきたが、われわれの努力は実を結ばなかった。(入植活動の再凍結は)枠組み合意という共通目標の達成に向けた土台を作れないという結論に達した」と述べた。

 次官補はまた、今後も中東和平プロセスのために努力していくことを約束。来週、事態打開のため、イスラエル、パレスチナ双方の交渉担当者が訪米することを明らかにした。(c)AFP/Tangi Quemener