【11月30日 AFP】米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は29日、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」が米政府の機密外交電文を公開したことについて、「米外交への攻撃だけではない。国際社会に対する攻撃だ」と厳しく非難した。
 
 クリントン長官は、非難声明のなかで、今回、暴露された25万本あまりの電文の出所が国務省であることは明白だとして、機密電文を盗み出した人物らの特定に全力を尽くしていると述べた。さらに、こうした流出の再発を防ぐべく、機密文書管理の見直しを行っていることを明らかにした。

 公開された公電の多くは、米国の主要同盟国の体面を傷つけかねない内容で、クリントン長官は非難声明を出すことで、米国の国益への悪影響を早急にとどめたい狙いがある。(c)AFP