【11月29日 AFP】内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」は28日、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)などの大手メディアを通じて米政府の外交公電の一部を公開した。多数の機密公電のなかには米同盟国および敵対国双方の指導者らに関する赤裸々な描写もみられる。

 以下は、ニューヨーク・タイムズ、英紙ガーディアン(Guardian)、独ニュース週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)が伝えた各国指導者に関する「ウィキリークス」公開の米外公電文の内容。


■ シルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)伊首相

 ある米国務省高官によると、「無責任でうぬぼれが強い。現代の欧州指導者として無能」。また、「肉体的にも政治的にもひ弱」で、毎晩パーティーに明け暮れ睡眠不足だという。

■ ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)アフガニスタン大統領

 指導者としては「非常に脆弱(ぜいじゃく)」であり、陰謀説に影響されやすい傾向がある。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領との関係は前途多難。

■ リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐

 信頼のおけるごく一部の側近のみに依存している。また、「肉体的な魅力にあふれた」ウクライナ女性の看護師が付き添わなければ、旅行はできないという。

 飛行機で海上を飛行することを恐がり、建物の上層階に泊まることを嫌う。

■ ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)露大統領

 国家主席ではありウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相に従属する存在とみられているが、在モスクワ(Moscow)の米国大使館は2人の関係を「バットマンとロビン」に例えている。

■ アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相

 メルケル首相については「リスクを負うことを嫌い、非創造的」、ギド・ウェスターウェレ(Guido Westerwelle)外相については「熱情家ではあるが、外交知識はほとんどない」

■ ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領

 米大使館によると、「怒りっぽく権威主義的」であり、側近らを叱りつける傾向が指摘されている。

(c)AFP

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