【11月24日 AFP】イランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が慈善事業への寄付として、庶民派アピールのシンボルの1つだった「1977年型プジョー504(Peugeot 504)」を競売にかける。イラン国営テレビが22日、発表した。

 国営テレビのウェブサイトによると、プジョー504の競売は国際的に行われ、売上金は低所得世帯のための住宅を提供する「メヘル(Mehr)住宅計画」に寄付される。

 同ウェブサイトはサデク・マハスーリ(Sadeq Mahsouli)社会福祉相の話として、「メヘル住宅計画を支援するため、大統領は慈善行為として21日に自らの車を国際競売にかける」と伝えた。

 メヘル住宅計画は、住宅協同組合に国有地を無料で提供して低金利融資を行い、初めて住宅を購入する人に向けて安価な住宅を提供するというもの。

 2月にはアリ・ニクザド(Ali Nikzad)住宅相が、約100万人がこの計画に申請可能だと述べていた。同相によると、すでに住宅52万5000戸の契約が終わり、さらに44万4000戸にも仮許可が下りているという。(c)AFP