【11月17日 AFP】ブラジルで11日、10月3日の総選挙で連邦議員に選出された有名なテレビ道化師「Tiririca」(本名フランシスコ・オリベイラ(Francisco Oliveira))氏(45)が、「読み書きが出来ない」との批判を受け、読み書き能力を判定する試験を受けた。

 ブラジル憲法は、読み書きができることを議員の条件としている。オリベイラ氏の当選はブラジル連邦議会の信用を失墜させると批判する複数の議員らが、オリベイラ氏の読み書き能力を確かめるよう申し立てを行い、サンパウロ(Sao Paulo)地区選挙裁判所がオリベイラ氏に試験を受けるよう命じていた。

 選挙裁判所判事によると、オリベイラ氏は書き取りテスト1つと読み取りテスト2つを受けた。採点してオリベイラ氏の読み書き能力を判定するという。

 オリベイラ氏は、金髪のカツラにカラフルな衣装を着た道化師姿でテレビに登場する選挙キャンペーンを行った。「連邦議員は何をする仕事?おれは全然わからない。だけど投票してよ。そしたらおれが教えてやるよ」といったセリフで人気を博した。

 オリベイラ氏に試験を受けさせることについて、同国のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ(Luiz Inacio Lula da Silva)大統領は、オリベイラ氏に投票した有権者を軽視する「愚かな行為」だと非難している。(c)AFP