【11月16日 AFP】自宅軟禁を13日に解除されたミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さん(65)は15日、ヤンゴン(Yangon)の国民民主連盟(NLD)本部で英国放送協会(BBC)のインタビューを受け、その中で、ミャンマー国民に「非暴力による革命」を呼びかけた。

 BBCに対し、スー・チーさんは、ミャンマーの民主化は必ず実現すると話したが、「民主化を実現させるために、努力していかねばなりません」と述べ、民主化実現の時期はわからないと語った。

 民主化実現のあり方について、スー・チーさんは共産党体制から緩やかな民主化を達成したチェコスロバキア(当時)のビロード革命を引き合いに出し、「軍政との関連から『ビロード』は、ちょっと馴染まない。『非暴力の革命』と呼ぶことにしましょう」と提案した。

■軍政の崩壊ではなく変化を期待

 また、スー・チーさんは、あらゆる機会をとらえて軍事政権との対話に臨む姿勢を示し、軍事政権には変化を願っているが、軍政の崩壊は望んでいないと語った。「軍政の崩壊を見たくはない。わたしは、プロ精神と真の愛国心を荘厳な境地まで高めた軍政を見たいのです」

 ミャンマー国民の意思については、「人びとの願いは、はっきりしている。安全と自由に基づいた暮らしを望んでいるだけなのです」と語った。

 スー・チーさんのインタビューは、BBCのウェブサイトに掲載されている。(c)AFP/Hla Hla Htay

【参考】BBCによるスー・チーさんのインタビュー(英語、記事と動画)