【11月12日 AFP】3月の連邦議会選挙以来8か月にわたって政治空白が続いていたイラクで11日、ヌーリ・マリキ（Nuri al-Maliki）首相の続投による連立政権発足で議会主要会派が合意した。

　3日間にわたる集中協議の末、議会はジャラル・タラバニ（Jalal Talabani）大統領を再任、タラバニ大統領がマリキ首相を指名し、30日以内に組閣するよう命じた。マリキ首相は12日にも組閣作業に入る。

　連邦議会の新議長には、アヤド・アラウィ（Iyad Allawi）元暫定政府首相派のスンニ派会派「イラキーヤ（Iraqiya）」のウサマ・ナジャフィ（Osama al-Nujaifi）氏が選出された。

　また、マリキ氏の続投に反対してきたアラウィ氏が、新設される戦略政策国家会議のトップに就任する。

　しかし議会では同日、旧サダム・フセイン（Saddam Hussein）政権で支配政党だったバース（Baath）党との関与を理由に公職追放されているイラキーヤ所属議員3人の追放解除を要求。拒絶されると、60人ほどが抗議する騒ぎも起きた。(c)AFP/Prashant Rao