世界はコメ供給の強化を、第3回国際コメ会議
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【11月10日 AFP】ベトナムのハノイ(Hanoi)で9日、稲作産業に関する世界最大の会議、第3回国際コメ会議(International Rice Congress、IRC)が始まり、貧困と飢餓を食い止めるには、非効率な農法を改め世界のコメの供給量を増やす対策が緊急に必要だという発言が相次いだ。
国連(UN)国際農業開発基金(International Fund for Agricultural Development、IFAD)のカナヨ・ヌワンゼ(Kanayo Nwanze)総裁は「今すぐ行動を起こさねばならない。来週でも来月でも来年でもなく、今日だ」と呼び掛けた。
世界人口のおよそ半分の30億人以上がコメを主食としているが、稲作地帯に住む5億6000万人近くは1日1.25ドル(約102円)未満で暮らす極貧層に属する。
国際稲研究所(International Rice Research Institute、IRRI)のロバート・ジーグラー(Robert Zeigler)所長は、「生産性の伸び悩みや、非効率的で、天然資源の持続的利用ができないことも多いマネジメント」といった現在の流れを「逆行させる何らかの措置をとらなければ、コメの需要予測は短期・中期的に供給を上回るだろう」と警告した。
ベトナムはタイに次いで世界第2位のコメ輸出国だが、グエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相は、急激な人口増加や、ますます頻発するようになった自然災害などによって、ベトナムは依然、食糧生産における多くの問題に直面していると述べた。その上で「食糧安全保障を確保するということは単なる経済活動や人道活動ではなく、一国家、ひいては世界の社会政治的な安定にも大きく貢献する」と語った。
会議の開幕に先立ちIRRIは、食糧安全保障を強化するためアジア諸国は、コメの備蓄量をすぐにも増やし、管理方法を向上させる必要があるとする報告書を発表していた。アジアには世界の飢餓人口の65%が集中する一方で、世界のコメの約90%が栽培されており、稲作農家は2億戸を超える。
主催者の1人、ベトナムのカオ・ドク・ファット(Cao Duc Phat)農業・地方開発相は、2050年までに90億人に達すると見込まれている「急増する世界人口を食べさせていくこと」が会議の目的だと述べた。
同会議は4年に1度開催される。今年はアジアをはじめとする世界各国から1000人を超える研究者や農業関連の閣僚、業者らが集まり、3日間の日程で行われる。(c)AFP
【参考】第3回国際コメ会議公式サイト(英語)
国連(UN)国際農業開発基金(International Fund for Agricultural Development、IFAD)のカナヨ・ヌワンゼ(Kanayo Nwanze)総裁は「今すぐ行動を起こさねばならない。来週でも来月でも来年でもなく、今日だ」と呼び掛けた。
世界人口のおよそ半分の30億人以上がコメを主食としているが、稲作地帯に住む5億6000万人近くは1日1.25ドル(約102円)未満で暮らす極貧層に属する。
国際稲研究所(International Rice Research Institute、IRRI)のロバート・ジーグラー(Robert Zeigler)所長は、「生産性の伸び悩みや、非効率的で、天然資源の持続的利用ができないことも多いマネジメント」といった現在の流れを「逆行させる何らかの措置をとらなければ、コメの需要予測は短期・中期的に供給を上回るだろう」と警告した。
ベトナムはタイに次いで世界第2位のコメ輸出国だが、グエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相は、急激な人口増加や、ますます頻発するようになった自然災害などによって、ベトナムは依然、食糧生産における多くの問題に直面していると述べた。その上で「食糧安全保障を確保するということは単なる経済活動や人道活動ではなく、一国家、ひいては世界の社会政治的な安定にも大きく貢献する」と語った。
会議の開幕に先立ちIRRIは、食糧安全保障を強化するためアジア諸国は、コメの備蓄量をすぐにも増やし、管理方法を向上させる必要があるとする報告書を発表していた。アジアには世界の飢餓人口の65%が集中する一方で、世界のコメの約90%が栽培されており、稲作農家は2億戸を超える。
主催者の1人、ベトナムのカオ・ドク・ファット(Cao Duc Phat)農業・地方開発相は、2050年までに90億人に達すると見込まれている「急増する世界人口を食べさせていくこと」が会議の目的だと述べた。
同会議は4年に1度開催される。今年はアジアをはじめとする世界各国から1000人を超える研究者や農業関連の閣僚、業者らが集まり、3日間の日程で行われる。(c)AFP
【参考】第3回国際コメ会議公式サイト(英語)