【11月8日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は7日、サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)郊外にあるサーキットでF1用のレースカーに試乗した。

「ロシア」の文字が書かれたヘルメットをかぶったプーチン首相は、ルノー(Renault)の黄色いレースカーに乗り込むと、アクセルを踏み込み猛スピードでサーキットを疾走。最高速度は時速240キロにも達したという。プーチン氏は数時間、試乗を続けた。

 一国の首脳としては無謀とも思える行為だが、プーチン首相は2012年の大統領選を前に「強いリーダー」をアピールしており、レースカーの試乗もこうしたアピールの一環だ。

 F1レースをめぐっては、プーチン首相の主導で、世界最高峰の自動車レース、F1世界選手権(Formula One Grand Prix)が2014年からロシア南部のソチ(Sochi)で開催されることが決まっており、スポーツ大国としてのロシアを印象づけたい狙いもある。

 テレビニュースでは、試乗を終えたプーチン首相が「初めてにしては上出来だ」と、めずらしく英語でルノーのメカニック(整備士)に語りかける様子が放映された。(c)AFP/Stuart Williams

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