【11月1日 AFP】米中間選挙の投票日を2日に控え、米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で前月30日、リベラル派の米人気コメディアンのジョン・スチュワート(Jon Stewart)氏とスティーブン・コルベア(Stephen Colbert)氏が主催する「正気を取り戻せ」と題した集会が開かれ、米CBSニュースによると21万5000人が参加した。

 この集会は、保守強硬派のニュース司会者グレン・ベック(Glenn Beck)氏が8月、「誇りを取り戻せ」と銘打って主催し8万7000人を集めたナショナル・モール(National Mall)での集会に対抗して企画されたもの。政治風刺番組を持つスチュワート、コルベア両氏によると、集会の意図は、選挙を前に加熱する党利的に対する「解毒剤」という。

 スチュワート氏は、ベック氏が自身の集会後「30万人~50万人が集まった」と実際の参加人数よりかなり多い数字を発表したことをあげつらい、「市内の通りや地下鉄を埋め尽くしたのだから、1000万人は下らないだろう」と冗談を飛ばした。

 8月のベック氏の集会に多数集結した米保守派の市民運動「ティーパーティー(Tea Party)」は、今回の中間選挙の台風の目となっており、オバマ大統領の経済政策に失望感が広がるなか、共和党が中間選挙と州知事選で勝利すると政治評論家の多くは予想している。(c)AFP

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